今日は、がらがらどんのつぶやいた「大人だけが楽しいおはなし会」でした。
プログラム
「カオ兄弟の物語」 『子どもに語るアジアの昔話1』松岡享子訳/こぐま社
「貧乏神」 『雪の夜ばなし―福島の民話』遠藤登志子著/ふるさと企画
「溺れた女」 『寓話1』谷口江里也作/アルケミア
「ぬすっと女房」 『日本の昔話5』小澤俊夫再話/福音館書店
……休憩……
「キュアリーの老人」 『妖精の国の住民』K・ブリッグズ編/ちくま文庫
「ねずの木」 『語るためのグリム童話3』小澤俊夫監訳/小峰書店
「一足の靴」 『木曜日はあそびの日』ピエール・グリバリ作/岩波書店
ううむ。
時間的には短いおはなし会だったのですが、濃かったです!
皆さんの語りの完成度が高かっただけでなく、話の選びが「大人」でしたね。
あ、テーマからすれば当たり前か〜
でも、「子どもには語れない」という消極的なものではなくて、「大人の私が語
りたい」って思いが伝わってきました。
語りってなんて素敵なんだろうと思えた一日でした。
またやりたいな。
こんどは、お話会シーズンを外してね〜(笑)
お越しくださいましたかたがた、公私ともにお忙しいなか、ほんとうにありがと
うございました!
ヤン
なかなか聞けないお話ばかりで とても楽しませていただきました。語ってくださった皆様
ありがとうございました。
「ねずの木」は読んだ時より 感じが違いました。いろんなことを感じました。
お母さんがねずの木になって 抱きしめてくれたところ 感動しました。男の子の魂は綺麗な姿をしていたんですね。
妹の苦しみ、能天気な父親、どんどん迫ってくる継母の罪の意識など。
歌ですが なぜか私も なん度も聴きたくなりました。
心の苦しい時 誰か(神?ご先祖さま?)が助けてくれる? 人をイジメていると自分に破滅が来る?
類話と思うのですが 「魔法のオレンジの木」の「歌う骨」です。
キリリさま
こめんとありがとうございます。
またの機会には、ぜひ語り手としていらしてくださいね!
「ねずの木」の歌はヨーロッパ各地で伝承されている歌謡だそうです。
グリムは、この話を方言のまま初版から載せています。
語法にピタリと合致した表現なので生々しくはないけれども、ストーリーには、かなり動揺しますね。まだ子どもに語る勇気はありません。
ただ、語ることで、極端から極端へと動く、登場人物たちの内面の深さを追体験する喜びを感じました。
また、テーマが重くストーリーが暗いにもかかわらず、語り手に見えているのは軽く明るく美しいイメージです。
魂の再生をうたうええ話やなあと思います。
ヤン